いざ、中国語でメールを作成しようという時、「日本語をそのまま中国語に翻訳したら不自然だろうか」「中国語メールのルールってあるのだろうか」と、冒頭の書き出し部分で悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
日本語のビジネスメールでは「いつも大変お世話になっております」と丁寧に挨拶から入ることが一般的ですが、実は中国人同士のメールでは「您好」とシンプルに一言で済ませるのがほとんどです。
そんなわけで、本文の書き出しは簡潔でOKなのですが、相手への感謝の気持ちや気遣いはしっかりと伝えると良いでしょう。
この記事では、中国語メールでよく使う本文の書き出しをご紹介します。
なお、中国向けビジネスの現場では、WeChat(微信)と呼ばれるメッセンジャーアプリを使用しコミュニケーションを取るケースが多くみられますが、こちらの記事でご紹介するフレーズの多くはWeChatでもそのまま使えますので、是非参考にしてみてくださいね。
はじめてメールをする場合

はじめてのメールでは、社名と氏名を述べ、“很高兴~(~できて嬉しい)”等の表現を使うと、ポジティブな印象を与えることができるので、おすすめです。
- 您好!我是〇〇公司的田中。很高兴认识您。
nín hǎo! wǒ shì 〇〇 gōngsī de tiánzhōng hěn gāoxìng rènshi nín
こんにちは!〇〇会社の田中と申します。お知り合いになれて大変嬉しく存じます。 - 您好!我是〇〇公司的田中。很高兴为您服务!
nín hǎo! wǒ shì 〇〇 gōngsī de tiánzhōng hěn gāoxìng wèi nín fúwù
こんにちは!〇〇会社の田中と申します。あなたのお役に立てることを大変嬉しく存じます。
相手のメールに対するお礼

相手からのメールに対して返信をする場合、いきなり本文に入るのではなく、まずはメールをいただいたことに対しお礼を伝えましょう。「ありがとう」はスムーズな人間関係を築くための魔法の言葉です。
- 谢谢您的邮件。
xièxie nín de yóujiàn
メールをいただき、ありがとうございます。 - 很高兴收到您的来信。
hěn gāoxìng shōudào nín de láixìn
メールを受け取り大変嬉しく存じます。 - 谢谢回复。
xièxie huífù
ご返信ありがとうございます。 - 感谢您及时的回复。
gǎnxiè nín jíshí de huífù
早速ご返信いただき、ありがとうございます。 - 谢谢您的通知。
xièxie nín de tōngzhī
お知らせいただき、ありがとうございます。 - 感谢垂询。
gǎnxiè chuíxún
お問い合わせありがとうございます。 - 感谢联系。
gǎnxiè liánxì
ご連絡いただき、ありがとうございます。 - 谢谢您的详细说明。
xièxie nín de xiángxì shuōmíng
詳細をご説明いただき、ありがとうございます。 - 感谢您对我们的关注。
gǎnxiè nín duì wǒmen de guānzhù
当社にご関心をお持ちいただき、誠にありがとうございます。
返信が遅れてしまった場合

中国人ビジネスマンは、日本人と比べてせっかちな方が多いように感じます。返信が遅かったというだけで、ビジネスチャンスを逃してしまうこともあるくらいです。できるだけ早めの返信を心掛けるようにしましょう。
- 回复晚了,实在抱歉。
huífù wǎn le,shízài bàoqiàn
ご返信が遅れ、誠に申し訳ございません。 - 很抱歉,给您回复晚了。
hěn bàoqiàn gěi nín,huífù wǎn le
ご返信が遅れ、誠に申し訳ございません。
久しぶりに連絡をする場合

久しく連絡を取っていなかった相手に対しメールを送る場合は、一言相手を気遣う表現を冒頭に入れておくと良いでしょう。プライベートメールでよく使う表現ですが、仕事を通して仲良くなった相手に対しても用いることができます。
- 好久没联系了,您好吗?
hǎojiǔ méi liánxì le,nín hǎo ma
お久しぶりですが、お元気ですか? - 好久没联系了,最近还忙吗?
hǎojiǔ méi liánxì le,zuìjìn hái máng ma
ご無沙汰しておりますが、最近も相変わらずお忙しいですか? - 近来都好吗?
jìnlái dōu hǎo ma
最近お元気ですか? - 你们全家都好吗?
nǐmen quánjiā dōu hǎo ma
ご家族の皆様お元気でいらっしゃいますか?
その他の表現

来社いただいた相手にお礼を述べたり、忙しい相手を気遣う表現も併せて覚えておくと便利です。また、日常的なやり取りでは使いませんが、フォーマルな文書等を送付したり、会社を代表して重要な通達を出す時には、かしこまった表現を使うこともあります。
- 非常感谢您能在百忙之中前来。
fēicháng gǎnxiè nín néng zài bǎimángzhīzhōng qiánlái
お忙しい中お越しいただき、ありがとうございました。
- 在您百忙之中打扰您,真是不好意思。
zài nín bǎimángzhīzhōng dǎrǎo nín,zhēnshì bùhǎoyìsī
お忙しい所大変申し訳ございません。
- 平日承蒙贵公司关照,在此深表感谢。
píngrì chéngméng guìgōngsī guānzhào,zàicǐ shēnbiǎo gǎnxiè
平素お世話になっておりますことを、謹んでお礼申し上げます。
まとめ
仕事上、メールを使う機会が多い方もいらっしゃるかと思いますが、同じ相手とのやり取りで是非おすすめしたいのが、同じ意味のフレーズでも、あえて異なる表現を使うことです。
毎回冒頭や結びの表現が同じだと、コピペしているような味気ない印象を与えてしまう可能性があります。
“谢谢”を“感谢”に変えてみる、といったような本当に少しのアレンジでも良いので、変化をつけることによって、より丁寧な印象を与えることができます。
メールの内容は簡潔に分かりやすく、でも相手に体温を感じてもらえるようなメールを心掛けるとポイントが高いでしょう。