中国語は、就職や転職をする際、武器にすることが出来ますが、必ずしも上級レベルでないと仕事が見つからないというわけではありません。
私自身、中級レベルで一番最初の仕事を見つけました。
ビジネスで使えるコミュニケーション能力や中国語力というのは、学校での勉強や本を読んだりするだけで身につけるのは難しいものです。
なので、速く上級レベルに達したければ、多少無理をしても中国語力を上げなければついていけない環境に自ら飛び込んでみることをお勧めします。プライベートでそこまで自分を追い込むのは難しいので、自分のレベルよりもちょっと背伸びした仕事をすることが中国語上達の近道と言えるでしょう。
そもそも、中国語を使う仕事ってどんな仕事がある?
中国語日常会話レベルだけど大丈夫?
中国語を使って稼げる仕事は?
今回は、そんな皆様の疑問にお答えします!
【求められるレベル】中国語初級のお仕事

ショップ等の接客・販売スタッフ
インバウンド需要が加速する中、中国語が出来る人材が、アパレル・化粧品・飲食等のお店で求められています。こうした仕事では、簡単な日常会話が出来るレベルであれば、接客に必要な中国語を専門の本等で学び身に着けることができるので、チャレンジしやすい仕事と言えるでしょう。
ショップ等の接客・販売スタッフは、日本語が出来る中国人も多く在籍していたりするので、ネイティブと中国語で会話する機会が欲しいという方にもおススメです
私も学生時代に、高級中華料理のお店でホールのアルバイトをしていたことがあります。お客様は日本人がメインでしたので接客で中国語を使う機会はありませんでしたが、一緒に働くスタッフには中国から来た留学生もいたので、お互い日本語と中国語を教え合って勉強していました。懐かしい…。
インフォメーションカウンターでの案内業務
商業施設やバスターミナル、テーマパーク、観光案内所等のインフォメーションカウンターでの案内業務も、日常会話レベルでも応募できる場合が多いお仕事です。
ただ、同時に英語力を求められるケースがありますので、英語も日常会話レベルで良いので勉強しておくと良いでしょう。
【求められるレベル】中国語中級のお仕事

商社・メーカーの営業
中国企業と取引のある商社やメーカーでの営業業務は、中級レベル以上であればチャレンジできると思います。実際私自身、中級レベルの時に商社で営業担当をしていた経験があります。
もちろんビジネスレベルの中国語が出来た方がより良いのですが、どちらかと言うと、扱う商材や業界の知識や経験の方が重視されるケースが多いです。
第二新卒くらいまででしたら、全くの未経験でも採用してもらえるかも知れませんが、ある程度の社会人経験がある方でしたら、同じ業界での経験又は同じ職種での経験がないと、たとえ中国語が上級レベルであっても入社は厳しいかも知れません。
生産管理
中国に工場があるメーカー等での生産管理の仕事も、中級レベルの中国語が出来ると優遇されるでしょう。
工場とのやり取りはメールがメインになってくるため、読み・書きのスキルが必要となりますが、読み・書きであれば、現在はインターネットで調べたり、Google翻訳を使用することもできますし、比較的何とかなる業務と言えるでしょう。
生産管理の業務は、工場の選定や管理、原材料の調達、生産・納期管理、原価交渉等多岐にわたることが多いため、中国語のスキルそのものよりも、几帳面で責任感が強い性格であることや、業務を効率的に回していく能力、コミュニケーションスキルが重要となってきます。
貿易事務
貿易事務の仕事も生産管理同様、中級レベルの中国語が出来ると、優遇されます。
こちらも、同じくらいの年齢で、人柄的にも同じくらい魅力的なのであれば、「中国語レベルは上級・業務は未経験」という人よりも、「中国語レベルは中級・実務経験有」という人の方が採用される確率は高いかと思います。
未経験で始める場合は、貿易実務について入社前からしっかりと勉強しておき、入社後すぐに会社に認められる人材になれるよう準備しておきましょう。
【求められるレベル】中国語上級のお仕事

通訳者・翻訳者
通訳者・翻訳者と言ってもピンキリですが、プロとしてこの仕事1本で食べていけるクラスの人ですと、中国語上級レベルは最低限必要なスキルと言えます。
企業に所属している人もいますが、フリーランスで活躍している人も多く、語学レベル以外にも自分を売り込む営業力や人間力、母国語の表現力、専門分野が必要になってきます。
中華圏富裕層向け不動産営業
会社員として中国語を使う仕事で最も稼げる仕事の一つが、中華圏富裕層向け不動産営業です。稼ぎたい場合は、歩合制の会社を選びましょう。
私も3年弱、不動産会社で中華圏富裕層向けの営業の仕事に携わりましたが、乗り越えなければならないハードルが多いので精神力も鍛えられますし、お客様についていくためには常に新しいことを勉強し続けないとダメでしたので、必然的にスキルアップも出来る&その上ちゃんと稼げるという、非常に面白い仕事でした。
宅建士の資格は、取得しておくと毎月手当が出る会社が多いのと、お客様からの信頼も勝ち取りやすいので、取得しておいた方が良いでしょう。実際宅建を持っていない人も多いので、今後転職する際にも必ず有利になると思います。
中国語のレベルでは、日本だけでなく相手の国の不動産購入の流れや税制等幅広い知識が必要になり、それを誤解無いよう説明しなければならないので、中国語はビジネスレベル以上でないと事故になる可能性があります。
デジタル広告運用・海外広報
最近増えてきたなと思う仕事の一つ。
スマホゲームや化粧品等の企業に所属し、SNSでの情報発信、メディアやインフルエンサーとの関係作り、プレスリリースの作成及び配信、展示会出展や海外販売のサポート等を行います。
中国語ビジネスレベルが求められる仕事でありながらも、スマホゲーム会社なら自身がスマホゲームのヘビーユーザーであったり、化粧品会社であれば元々コスメに興味があったり、その業界ならではの一定の知識や理解も求められ、SNSを活用した発信力やWebマーケティングスキルも必要となってきます。
中国語教師
中国語を教える立場上、やはり上級レベルの中国語が必要です。
ただ、中国語だけですとネイティブの教師には絶対勝ち目がありませんよね。
そのため、日本人で中国語教師を目指すのであれば、中国語を外国語として学び身に着けてきたからこその経験を活かしたり、何か突出した専門分野を作る等、あなたならではの強みを作る必要があるでしょう。
まとめ

今回は、よく転職サイトで見かける中国語を使う仕事をご紹介しました。
もちろん、このほかにも中国語スキルが活かせる仕事はたくさんありますので、気になる仕事があれば、インターネットで探してみると良いでしょう。
仕事を探す上で一番大切なのは、「中国語を使って何をしたいのか」だと思います。
もちろん、「中国語を使って何が出来るのか」を採用する企業側にもアピールしなければ仕事にありつくことは出来ませんが、仕事を探すタイミングというのは人生の棚卸のタイミングでもあると思いますので、じっくり自分自身と向き合う時間を作ると良いと思います。
あなたが良い仕事に巡り合いますように。