【中国語学習者向けおススメ動画】お久しぶりです、武漢――日本人監督が見た武漢

コラム

たまたまYouTubeで見つけた動画が控えめに言ってかなり感動したので、ご紹介したいと思います。

ドキュメンタリー監督・竹内亮さんの動画作品です。

中国語学習者にとっても勉強になると思いますが、日本語の字幕もついているので、中国語を勉強していない方にも是非観ていただきたい…そんな作品です。

【ドキュメンタリー】 お久しぶりです、武漢――日本人監督が見た武漢

中国語のタイトルは『一位日本导演的武汉十日纪实 好久不见,武汉 Yī wèi rìběn dǎoyǎn de wǔhàn shí rì jìshí hǎojiǔ bùjiàn, wǔhàn』。

タイトルにある通り、日本人監督が見た武漢を描いています。

武漢は、新型コロナが初めて発見された場所として世界的に有名になりましたね。

「お久しぶりです」という文言から、勘が良い人は既にお気付きかも知れません。

そう。日本人監督・竹内亮さんご自身が、ロックダウン解除後すぐの武漢を訪れ取材したドキュメンタリー作品なのです。

見どころ

中国の中で最も多くの犠牲者を出し、都市封鎖された武漢。

壮絶な体験をした武漢に暮らす人々を取材することで、ロックダウン解除直後の武漢の様子を知ることができる貴重な記録です。

竹内監督が取材をしたのは、コロナの感染源と言われている華南海鮮市場でよく食材を購入していたという日本風居酒屋の経営者、防護服製作会社、最前線で戦った看護師、大切な家族を亡くした女性、コロナに感染したため108日間ホテルと病院を行き来しようやく帰宅することが出来た方、わずか10日間で完成させ世界中を驚かせた雷神山病院の施工に携わった人物、コロナをきっかけにドローンで武漢の街の撮影をはじめた中学校教師等。

それぞれが都市封鎖中大変な思いをし、解除後も仕事が元通りにいかなかったり等で間違いなく苦労をしているにも関わらず、取材を受けた方々からは、生きる力や前向きなエネルギーを感じました。

街ゆく人が、日本よりもずっと元気なんですよね。長江に向かってオペラを歌っているおじちゃんもいたり…。中国の人は何というか、とてもたくましいです。

辛いし、悲しいし、大変だけれども、それでも前を向いて元気に笑顔で生きていこうという姿に逆に励まされました。

それは本当に中国の良いところだと思いますし、中国人の強さとやさしさを感じる素晴らしい作品でした。

竹内亮監督ってどんな人?

Profile(Wikipedia)
竹内亮(たけうち りょう)
1978年10月23日生まれ
千葉県我孫子市出身のドキュメンタリー監督
現在は中国江蘇省南京市在住

2005年ディレクターデビューをし、NHKの『長江 天と地の大紀行』『世界遺産』、テレビ東京『未来世紀ジパング』等で、中国関連のドキュメンタリーの制作に携わっていたようです。

なるほどな~と思う、作風です。

奥様が中国南京市のご出身だったことも後押しとなり、2013年に中国南京に移住し、ワノユメという番組制作会社を設立されています。

中国本土では有名なようですが、『我住在这里的理由(私がここに住む理由)』という番組を制作していて、微博で2017年より3年連続「影響力のある十大旅行番組」に選ばれているそうです。

すごいですね!

竹内監督の面白い所は、スポットライトを「庶民の生活」にあてている所だなと思います。

日本も中国も、主要メディアは互いにネガティブなニュースを報道することが多いと言いますか、どうしても政治等が絡んでくると難しいことが多いので仕方ないところもあるのかなと思いますが、「庶民の生活」という視点で見てみると、お互いの良さやユニークさに気付くと思うんですよね。

『我住在这里的理由(私がここに住む理由)』は中国語学習におススメ

『我住在这里的理由(私がここに住む理由)』はYouTubeでも観られるので、気になる方はチャンネル登録をしてチェックしてみてくださいね。

日本語と中国語の字幕があるので、中国語学習にもおススメですし、内容も、日本に住む中国人や中国に住む日本人の声を紹介している番組なので、学習のモチベーション維持にも役立つと思います。

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