【中国語が出来た方が良い理由】日本依存はリスクになる

コラム

私が今、投資家として日本人に最高のアドバイスをするとしたら、「子どもや孫には中国語を習わせなさい」ということだ。子孫の未来に希望を託すなら、必ず中国語、それもいわゆる標準中国語を学ばせるべきだ。
私自身、娘に中国語を学ばせるために2007年に家族でシンガポールに移住した。私が娘にできた最高の投資は、中国語を話せるようにしたことだと今でもそう思っている。やがてアジアの時代が来ることを考えると、中国語の語学力とアジアの経験は最上のスキルとなる。
万が一私の予測が外れ、アジアの時代が来なくとも、中国語は世界中で約15億人が使っている言語だ。学んでおいて損はない。

これは、アメリカの冒険投資家ジム・ロジャーズ氏の言葉です。

日本語しか話せない場合、今後の日本においては、ビジネスチャンスを逃すばかりか、まともな職に就くことすら難しくなるというのがロジャーズ氏の考えです。

ウォーレン・バフェット氏、ジョージ・ソロス氏と並び「世界三大投資家」の一人として知られるロジャーズ氏にそう言われると、さらに中国語は学んでおいて損はない言語だなと思いますよね。

今回は、中国語が出来た方が良い理由として、日本依存はリスクとなるというお話をしたいと思います。

深刻な人口減少に悩まされる日本

2020年1月1日時点の調査結果:たった1年で50万人減少

総務省の住民基本台帳に基づく人口動態調査の発表によると、2020年1月1日時点の日本人は、前年から50万5046人減り、1億2427万1318人だったとのこと。減少幅は1968年の調査開始以来最大となり、11年連続で減り続けています。そして、外国人は7.5%増えて過去最多の286万6715人でした。

50万人減、これってものすごい人数ですよね。ちなみに鳥取県の人口が約55万人なので鳥取県の人口がたった1年で消えてしまうレベルのインパクトです。

2060年予測:人口が9000万人を割り込み、5人に2人が65歳以上に

また、厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所が公表した「将来推計人口」によると、2060年には日本の人口は8674万人まで減少し、65歳以上が5人に2人を占め、少子高齢化が加速すると予測されています。

つまり、1億2427万人-8674万人=3735万人が40年で減少することになります。
3735万人÷40年ですと、1年で93万人以上の減少となる計算になりますが、ちょっと想像し難いスケールですね。

日本も高度経済成長期の頃は、人口が増えていったため、物を作れば売れるという時代もありましたが、人口が減少すれば当然需要も減少しますので、今後日本はほぼ間違いなく厳しい時代に突入することになるでしょう。と言うか、既に突入していると言っても過言ではありません。

あらゆる面で経済は下に沈み、税金が不足するので政府は税率を上げるでしょうから、1人当たりの負担する税金は増加していくことになるかと思います。現に、消費税も増税されましたよね。

将来的には、若い世代の負担は更に増加し、高齢者も年金支給が難しくなり、生活保護も今のように受けることができなくなるでしょう。

そして、富裕層や優秀な若者は、脱日本で海外へ拠点を移す人も増えてくることが予想されます。

そうすると、今は平和で安全に暮らせる日本ですが、債務超過でハイパーインフレが起こったりして治安も悪くなることだって考えられます。

海外でも通用する人材になるために

私は日本が好きなので、出来れば日本で暮らしていたいという気持ちもあるものの、日本だけに依存するのはリスクになるという危機感もあります。

日本が今のままの日本を維持できることは正直あまり期待できないため、やはり、これからは海外に出て通用する人材になるということも真面目に考え準備すべきだと考えています。

日本は滅びゆく国だから、日本を捨てろと言いたいわけではありません。日本にいながら海外と日本を繋ぐ仕事をするのも良いでしょう。

いずれにせよ、国内市場は縮小していくことが目に見えているので、海外企業や外国人相手にビジネスができる人材になるようにスキルアップをしておいた方が、生きていく上で選択肢が増えることになるかと思います。

将来、ドラえもんの秘密道具「ほんやくこんにゃく」のような便利なツールが出てくるでしょうから、中国語を今更勉強する必要はないのではないかと考える方もいるかと思います。

確かに、将来的にはそうしたツールを活用すれば、中国語を知らなくてもコミュニケーションは取れるようになるかも知れません。しかし、語学を学ぶということは、相手の国の文化や習慣、歴史、考え方、好みを学ぶことにも繋がるので、やはり私は令和の時代であっても中国語を学習する価値は大いにあると思っています。

また、海外でも通用する人材になるためには、ただ単に言葉ができるだけでは足りません。語学力に掛け算する他のスキルが必要になってきます。

中国語に何を掛けたら良いか、それはあなた自身が得意なことや好きなことが良いでしょう。それが何かまだよく分からない場合は、すぐに決めなくても大丈夫です。まずは中国語を学びながら、出来ることからチャレンジしていきましょう。そのうちきっと見つかるはずです。

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